まずは受験に必要な条件をチェック!
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調理師免許は、食や料理に関する知識と、基礎技術を身に付けた「調理のプロ」と広く認められる資格です。料理店の厨房で働くために必ずしも必要な資格ではないため、現役の料理人でもこの調理師免許を持っていない方も意外と多いのではないでしょうか。しかし調理場の責任者になったり、海外で就職する際のビザの発行に必要だったりと、調理師免許が必要な場面も結構多いものです。
調理師免許の取り方は二つあります。一つは、調理師の専門学校を卒業後、都道府県知事に免許を申請して取得する方法。もう一つが、各都道府県の実施する「調理師試験」を受験する方法(合格後、都道府県知事に免許を申請して取得)です。まずはこの「調理師試験」を受験するために必要な条件をチェックしてみましょう!受験に際しては下記の学歴 、職歴、両方の条件を満たしている必要があります。
- 学歴:中学卒業以上
- 職歴:給食施設、飲食店(旅館を含む)、魚介類販売業(魚介類を生きたまま販売する業態・市場などは除く)、惣菜製造業(食肉製品製造業、魚肉ねり製品製造業、豆腐製造業を除く)等で2年以上、調理業務に従事した者
アルバイトの場合は原則として週4日以上かつ1日6時間以上の勤務が必要です。また、従事していた期間について、過去の複数の勤務先を通算することも可能です。
★ただし、この職歴には条件がありますので、注意してください!
※詳しくは各都道府県の調理師会のHPでご確認をお願いします!
どれくらいの期間、勉強しないと合格しない?
●「水質汚濁に係る環境基準」において、検出されてはならないとされている物質として、正しいものを一つ選びなさい。
- ?全シアン
- ?鉛
- ?六価クロム
- ?ふっ素
ぼくは調理師免許のために約3ヶ月間・毎日1時間程度の勉強量で合格することができました。
必要書類の準備もお忘れなく!
さて、受験勉強を計画通りにすすめることも大切ですが、同じくらい重要なのが事務手続きです。申し込みの際までに準備しなければならない書類がいくつかあり、都道府県によって異なりますので、まずは受験先の調理師会のHP、または下記リンクより確認してください。
特に注意が必要なのが、受験資格として必要となる「卒業証明書」と「調理業務従事証明書」です。場合によっては1ヶ月以上必要になる場合もありますので、受験が決まったらまずは書類をそろえることから始めてください!
?●卒業証明書
卒業した中学校、高校、高専、短大、大学、専修学校のいずれかに発行を依頼します。まずは学校に問い合わせしてみてください。申請する本人が来校して申請するのが原則ですが、この場合は即日発行してもらえる場合が多いようです。本人が窓口で申請する場合必要な書類は、運転免許証などの身分証明書と、手数料分の収入証紙です。
出身校が遠隔地であったりとやむを得ない場合は、代理人による申請や郵便による申請も受け付けてもらえますが、発行まで2週間程度かかる場合があります。学校の事務室は土日祝休みの事が多いので、休日をはさむ場合はさらに1週間程度の余裕をもって申請することが必要です。
また、卒業証書(卒業証明書)の「氏名」が現在の氏名と違う場合は、従前戸籍等により、変更事項が確認できる戸籍抄本(又は謄本)が必要になります。こちらも本籍地で発行してもらう必要があるため、郵送で取り寄せる場合は1週間程度が必要です。
●調理業務従事証明書
働いていたお店の経営者や、施設の場合は施設長に記入してもらうことが必要です。
お店が廃業していたり、複数店舗の証明が必要な場合は時間が必要になる場合があります。また、お店が繁忙期だったり、旅行など個人的な都合でなかなか書類がもらえない場合もあります。受験をすると決めたら、まずはこの書類の準備から始めることをおすすめします。書式は各都道府県の調理師会HPよりDLして使用してください。
●調理師試験受験申請書
詳細は、次の項目「試験はいつ開催される?」内の、平成29年度の開催要項の各都県リンク先より確認してください。願書の配布は、願書受付期間の1ヶ月程度前から始まることが多いです。この、願書配布開始のタイミングから書類の準備を始めることをオススメします。取り寄せにも1週間前後の時間がかかりますので、くれぐれも余裕をもって。関東のいずれの都県でも、願書は郵送で取り寄せることが可能ですが、神奈川・千葉・栃木・群馬では、郵送による願書の受付を行っていませんので注意してください!
その他、●受験票・写真台帳●受験手数料の領収証書●受験票送付用封筒などが必要になりますが、都県によって異なりますので、下記リンクから確認してください。
試験はいつ実施される?
平成29年度の調理師試験日程はまだ発表されていません(平成29年1/17現在)が、例年ほぼ同時期での開催になりますので、参考までに平成28年度の開催要項を記しておきます。平成29年度の調理師試験日程は、下記のリンク先から確認してくださいね!
平成28年度の開催要項 ※すべて終了しています
? | 願書受付期間 | 試験日 | 合格発表 | 平成29年度の開催要項はこちら |
東京都 | 5/16~ 6/27 | 10/8 | 11/30 | 公益社団法人 調理技術技能センター |
神奈川県 | 第1回>4/7~5/22 第2回>9/5~9/7 ※郵送不可 | 第1回>7/6 第2回>11/6
| 第1回>8/11 第2回>12/12
| 神奈川県庁 保健福祉局 生活衛生部 生活衛生課 |
埼玉県 | 5/16~ 6/27 | 10/8 | 11/30 | 公益社団法人 調理技術技能センター |
千葉県 | 5/17~5/19 ※郵送不可 | 7/27 | 9/13 | 千葉県庁 千葉県調理師試験について |
茨城県 | 5/16~ 6/27 | 10/8 | 11/30 | 公益社団法人 調理技術技能センター |
群馬県 | 6/20~22 ※郵送不可 | 8/28 | 9/28 | 群馬県庁 資格試験のページ |
栃木県 | 6/15~17 ※郵送不可 | 8/3 | 9/7 | 栃木県庁 調理師・製菓衛生士試験のページ |
首都圏の調理師資格試験の運営は、東京都・埼玉県・茨城県の試験については公益社団法人 調理技能センターに委託されています。開催要項は共通になりますが、試験会場は各都県内により異なります。その他の県については、各県により直接運営されています。開催要項は各県庁のホームページから確認してください。
まとめ
専門学校に通う予算がない方でも、調理師の資格は取得できます!平均的な準備期間は、受験勉強の期間は半年程度、書類準備には1ヶ月程度が必要です。受験勉強の期間は、あなたのモチベーション次第で、3ヶ月程度までは短縮できそうですね。
飲食人のみなさん、今年は調理師資格の取得を目指してみませんか?