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和装ホールスタッフのアルバイト、お店選びのポイント【着物(きもの)でオシゴト】

和装ホールスタッフのアルバイト、お店選びのポイント【着物(きもの)でオシゴト】

和服を着こなし、裾さばきもキビキビと働く姿が素敵な和装サービスの仕事。和装ホール経験のある筆者が、働くメリットのみならず、一歩踏み込んでデメリットやお店選び、仕事選びのポイントをご紹介します。「きもので働きたい!」という方は必見です!

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和装ホールで働く5大メリット

和装ホール経験のある筆者が、働くメリットのみならず、一歩踏み込んでデメリットやお店選び、仕事選びのポイントをご紹介します。「きもので働きたい!」という方は必見です!

<こちらも併せてご覧ください。>

和装でバイトする前に、「和装ホールあるある 料亭アルバイト、驚きの裏事情」も一読下さい。

着物初心者さん必見】和装ホールのお仕事が決まったら、これを読めば安心!

①着付けが覚えられる

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着物初心者の方は先輩スタッフから、手取り足取り着付けを教えてもらえるお店がほとんどです。「着物で仕事がしたい」という希望のもと、着付けの経験が全くないまま入店される方も多いので、心配せずに応募してみてください。最初のうちは着付けをしてくれる場合もあります。初心者の方でも、出勤する度に自分で着る経験をすることができるので、着付け教室で学ぶよりも実践的で、上達はきっと速いはずですよ。

また、自分で着付けが出来る方も、「仕事で着物を着る」という状況のもと、より洗練された着付けのノウハウを身に付けられます。「短い時間で」「疲れない」「着崩れない」、三拍子そろった美しい着付けのコツを手に入れる事ができるのも、うれしいポイントです。

②立居ふるまいが美しくなる

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実際に着物を着てみると、ふだん洋服ですごす時と、体の動かし方がずいぶん違うことに気付くはず。慣れないうちは、「立つ」「歩く」といった何気ない動作もぎこちなくなってしまうものです。例えば、お客様の前に料理を差し出す時は、腕がむき出しにならないよう、反対の手で袖口を押さえます。また、床に落ちた物を拾う場合は、左手で着物の上前を少し持ち上げ、右足を半歩後ろに引いてしゃがみ、右手で拾います。

そして、このような「着物でのふるまい」のマナーを身に付けることで、着崩れも防げます。実践の中、基本の所作を繰り返すことで「エレガントな所作」を自然に身に付けることができるのです。

③日本文化が学べる

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高級店において、お客様は一流の料理やサービスはもちろん、店で過ごす「優雅な時間」を求めて来店されます。洗練された生け花や調度類、また室内の装飾を季節に合わせて整える「和のしつらえ」に日々触れることができます。また、店によっては全国の希少な日本酒や、貴重な食器なども扱います。接客に慣れてきたら、食材や料理はもちろん、お酒や器など焼き物の知識を増やすと、お客様との会話もはずみます。

あなたのモチベーション次第で、トータルで日本文化を学ぶことができる環境と言えるでしょう。

④VIP・海外からのお客様とふれあえる

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料亭の個室は、企業間の接待や貴賓との会食に用いられることが多く、有名企業の経営者、政治家など一流を知るお客様が訪れます。お店によってはスポーツ選手や芸能人、政治家など、日常では決して接点を持つ事のない方達と会話を交わす機会もあることでしょう。そして自分が行った心づかいに対して「ありがとう」と言っていただけた時は、何よりの喜びになります。

また、最近は和食ブームもあり、外国人のお客様も増え、外国語スキルを活かすことができる場面も多くなっています。お国によってコミュニケーションの方法も様々だからこそ、接客のやりがい、楽しさも広がります。日本の文化を外国の方に伝えていきたい方にもおすすめです。

一流のお店で働くことは、自分の世界を広げる得難い経験になることでしょう。

⑤和のおもてなしを学べる


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料亭などでは、ホールスタッフは基本的に担当制で、ひと組のお客様に対しては来店からお見送りまで同じスタッフが行うことになります。好感度があがる笑顔のポイント、丁寧語や謙譲語などの言葉づかいや、立ち姿勢、美しいお辞儀の仕方に至るまで、学べることはたくさんあります。料理の説明はもちろん、何気ない会話や心づかいに、あなたのセンスが光ります。

お客様に「また担当してもらいたい」と思われるスタッフを目指して、一流のマナーを身に付け成長できる環境といえるでしょう。

和装ホールで働くデメリットは?

和装ホールのお仕事を始めるなら、できれば長く働きたい…。このお仕事をきちんと見極めるために、逆に、気になるデメリットをご紹介します。

①着付け時間=勤務時間内に含まれない

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着付け初心者の方は、着付けに要する時間は1時間ほど。慣れれば20分程度にまで短縮は可能ですが、最初の半年ほどは着付けに時間がかかってしまうのは避けられません。そのため早めに出勤する必要が出てきますが、着付けにかかる時間は給与に含まれないお店がほとんどです。練習期間だと思って乗り切っていきましょう!

また、求人票に記載のある「制服貸与」は、ほとんどのお店では「着物と帯、帯揚げ・帯締め」を貸与します、という内容を意味しています。着物を着るためには、この他に下着・長じゅばん、腰ひも、襟芯といった「着付け小物」が必要になってきます。着物には夏用・冬用がありますので、それに合わせて長じゅばんも2種類が必要です。また、足袋も自分で用意することになりますので、動きやすいストレッチ素材の足袋が2~3足必要です。ただ、仕事の他に着物を着る予定があれば、必ず必要になるものですので、用意しておいて損はないでしょう。

②意外なところが筋肉痛に!

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和装ホールのなかでも、足腰を良く使うのは客席が畳の場合です。着なれない着物で、重いお盆を手に持ったまま立ったり座ったり歩いたり…この繰り返しで、初心者には大変な動作といえるでしょう。また、畳に座った姿勢から立ち上がる時、立膝をつくことはできません。わずかに片膝を立てた状態で、姿勢を崩さずにそのまま立ち上がる…やってみるとわかりますが、これがかなりキツい!けれど慣れた頃には、自然としとやかで美しい所作が身に付き、ふだん使わない筋肉を使うため、トレーニングになるでしょう。

③先輩とのコミュニケーションが濃厚

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どの仕事でもいえることですが、ズバリ人間関係の悩みも気になります。特に和装ホールの場合、スタッフ構成は女性だけになりますので、特に気になる方も多いでしょう。老舗の料亭などは年令に関係なく輝ける職場なので、たしかにベテランさんも数多く存在しますし、そのような先輩に年季の入った嫌味のひとつも言われることがあるかと思います。職種は違いますが、デパートの販売員などでも同じ悩みを聞くことがあります。高級店であるほど働く人のプライドは高く、そんな先輩の高圧的な態度に新人が悩んでしまう…そんなケースもあるようです。

日本の礼儀作法には、相手の立場に立った丁寧な応対など、守るべき「理由」がキチンとあります。正しく身に付ける機会と思って、アドバイスを受け入れる謙虚な姿勢も必要なのかもしれませんね。

もちろんそのようなしがらみなどなく、和気あいあいと働けるお店もたくさんありますので、ご安心ください!

お店選びのポイント

ここまで和装ホールスタッフのお仕事のメリット・デメリットを見てきました。一口に「和装ホールスタッフ」といっても、勤務先となるお店の形態は、気軽な和風居酒屋から老舗の料亭までさまざまです。あなたが働きたいのはどんなお店ですか?また、和装で働きたい理由はどのような感じでしょうか?

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ここでは、志望動機を3つのタイプに絞って、お店選びのポイントをご紹介します!

①まずは気軽に和の雰囲気に触れたい!

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「京都や鎌倉に行くのが好き」「和柄の小物が好き」「せっかく働くならかわいい制服が着たい」…そんな方におすすめなのが、二部式の着物や作務衣が制服になっているお店です。

二部式の着物とは、着物が上下に分かれていて、初心者でも簡単に着られる着物です。着付けの技術は一切不要で、洋服感覚で着られるので初心者さんにおすすめです!二部式の着物の下は巻きスカート、作務衣の下はズボンです。

業態としては和風居酒屋やそば店、温浴施設などが多いでしょう。ただ、「二部式着物」と明記してあることは少ないので、スタッフの写真を見て判断しましょう。帯がない場合は二部式着物、帯が無く、さらに半襟といって着物の首元に白い襟見えていない場合は作務衣などの場合が多いでしょう。もちろん、応募の際には「制服の着物はどんな感じですか?」と確認してみてくださいね。

②着付けは覚えたいけど、不安もいっぱい

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「浴衣や成人式の時しか着たことはないけど、着付けを覚えたい!」「きもの初心者から一歩踏み出したい」こんな方には、客席がお座敷ではないお店をおすすめします。着付けをイチから教えてもらえますが、和室がないので礼儀作法も堅苦しすぎず、入門編としてピッタリといえるのです。

業態としては割烹、すし店、日本料理店、天ぷら店などがあります。求人情報を見る際の1つ目のポイントは本文やキャッチコピーに、「着付けが覚えられます」「着物初心者も歓迎」「着付けは丁寧に指導します」などの記載があるか。2つめのポイントは、客席の形態です。募集要項内の「客席数」に詳細が書いてある場合もありますが、ない場合でもお店のHPなどを見て、お座敷席の有無をチェックしてくださいね。

ちなみに、料亭と割烹の違いを簡単にご説明します。料亭も割烹も、伝統的な日本料理を提供する点は同じです。大きな違いは、料亭とは芸者さんが入っての接待を提供できる店である、ということ。また、料亭は伝統的な日本家屋で、料理はもちろん空間のしつらえや接客までトータルでお客様をおもてなしする場所です。料亭で提供する料理は「会席」で、基本的にコース料理一択です。一方、割烹は気軽なカウンター席が中心。板前とやり取りしながら一品料理を楽しむことができるスタイルが中心です。(コース料理のみの割烹や座敷のある割烹も存在します。)

同じように着物初心者からスタートした先輩が働いている事が多いので、着物好きな仲間の輪も広がり、有益なアドバイスをたくさんもらえるはずですよ。

③「着物大好き」を仕事に生かして向上したい!

タイプ3

「着付けは自分でできる」「とにかく着物を着るのが好き!」「本物の日本文化にふれたい」そんな方におすすめなのが、座敷での接客を伴った、料亭、老舗店などの高級店での勤務です。緊張感を心地よいものとして、背筋を伸ばして働くことができます。

高級店では料理はもちろん、店のしつらえやサービスも値段のうち、といわれます。当然、和装サービススタッフの接客マナーや着物の着こなしにも高いレベルが求められるでしょう。一組のお客様に対して、スタッフも専任で担当することになりますので、責任感もありますがやりがいも大きくなります。

業態としては料亭、しゃぶしゃぶ・すき焼き、ホテルなどがあります。求人情報を見る際のポイントの1つ目は客単価で、目安として夜2万円以上であれば高級店といえるでしょう。このような店では内装や生け花などのしつらえにも予算をきちんと割いている場合が多いため、季節感あふれる優雅な空間で働くことができます。2つ目は、本文から「老舗」「創業○年」「ミシュラン」などのキーワードを見つけること。ピンときたお店はHPで詳細をチェックして、自分の感性に合うお店に決めることをおすすめします。

最後に

ここまでお読み頂いて、リアルに和装の仕事についてご理解頂けたかと思います。
単に憧れだけで飛び込んですぐ辞めてしまわないように、メリット、デメリットを良く考えてから応募してみてください。慣れないことや最初は大変と思うこともあるかと思いますが、きっと得るものはたくさんありますので、ぜひチャレンジして見て下さい!

この記事のライター

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